艶麗な夜華
話の内容と、


話し方のテンションのギャップに、


理解するまで少し時間が掛かった。



「……それってつまり、


あたしと別れてその彼女と付き合うって事?」



戸惑うあたしに、


翔は首を傾げた。



「話聞いてた?もう、付き合ってるんだって。


ちょっと順番おかしくなっちゃったけど、


そういう事で、今までありがとうね!


お金は必ず返すからさ!」



やっと理解した頃には、


怒りでどうにかなりそうになっていたあたし。



翔が握るハンドルを、


あらぬ方向へ操作してしまいそうになる。



だからあたしは、



「車停めて!降りるから!」



そう言って翔をにらみ付けた。

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