艶麗な夜華
「こ、こんなところで?


降りてどうするの?


家まで歩くの?


2時間は掛かるよ?


いや……3時間近くかか…」



「いいから今すぐ降ろして!


早くしないとこのままドア開けるよ!」



あたしはドアに手を掛ける。



すると翔は焦って車を急停車させた。



「沙希、ちょっと落ち着いて!


家まで送って行くよ!


こんなところに沙希を残して行けないって!」



必死に話す翔。


よくもそんな事が言える。


翔に背中を向けると、


勢いよくドアを開いた。



「300万、必ず返してよ……」



「は、はい……」

< 8 / 700 >

この作品をシェア

pagetop