艶麗な夜華
「お疲れさまでした……」



店を出ると、


通りに並ぶタクシーに乗り込む。



すると、



「沙希……」




あたしを呼ぶ声が聞こえ、


声の方へ目を向けるとそれは愛華だった。




「愛華……」



「飲みに出てたの?」



「いや……あたし、そこのジュアンって店で今日から働いていて……


ちょっと、いろいろと事情があってね」



「そう……じゃあ、お疲れ」



「うん…」



なんとなくたどたどしい会話の中、


愛華が笑顔を見せてくれる筈もなく、


遠くなってしまったその距離が悲しかった。

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