センチメンタル・スウィングス
「ん?おい桃」
「はい?」
「これ・・・やっぱ1コしかないぞ。てかこの中、これしか入ってねえじゃん」
「あぁ・・・。それだけ残して、他のは全部捨てたんです。それより和泉さんっ」
「なに」
「早くシャツ着てください!」
「さっきは俺のマッパ見たくせに。何照れてんの」
「いずみさんっ!」
「はいはい」とからかい口調で返事をした和泉さんは、持参したバッグから、黒いTシャツを取り出した。

う、わぁ・・・。
なんでこの人は、Tシャツ1枚着ている姿にすら、色気がムンムン漂っているんだろう。

Tシャツを着終えた和泉さんは、またベッドに戻ると、私にニッコリ微笑みながら、「俺に見惚れていいのは、桃だけだからな」と言った。

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