センチメンタル・スウィングス
すでにパジャマに着替えていた私は、まず服に着替えた。
そして、着ていたパジャマと歯ブラシと、スキンケアとメイクグッズと、家にある風邪薬をバッグに入れると、戸締りを確認してから部屋を出た。

うちには冷えシートがなかったから、途中コンビニに寄って買っておいた。
和泉さんちにあるかどうか、分からないし。
ついでに私は、栄養ドリンクやゼリーも買って、和泉さんちへ向かった。





ちょうどエントランスに来たとき、中から女性が出てきたので、私はそれに便乗して、中へ入ったそのとき。
その女性から「あなた、“もも”さんでしょ」と言われた。

「え?あ・・はい」

なんでこの人、私のこと知ってるんだろう。

私の心臓が、また鈍くドキドキし始めた。

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