喫茶の謎解き意地悪紳士2
彼女は気づけなかったんだ。
すぐそばにいた温かい"親友"という存在に。
友達って何なんだろう。
友達って言葉では簡単に表せるけど、本当はもっと奥が深くて、簡単には表せないもの。
友達は、お互いの愛に気づける人――。
詩音は泣き声をあげる葵を抱き締めた。
「……葵さん。僕は人の負の感情を感じとれます。あなたの中にもう彼女への憎しみも殺意もない。彼女への後悔……。舞さんも、死ぬ前に後悔という感情を抱いてました」
「……後悔?」
叶亜は天井を仰ぐと、一語一語確認するように言った。
「悲しい顔させてごめんね。生まれ変わっても私は親友だからね。大好きだよ。葵。……最後の舞さんの言葉だ。」