喫茶の謎解き意地悪紳士2



詩音は身支度を整えて、家を出た。

舞の家に向かう。

だが、その前に行くところがある。

詩音は商店街を走って通ると、叶亜の喫茶店の前で立ち止まった。

けれど喫茶店は電気が点いておらず、鍵も閉まっており、中に人もいない。

「叶亜さん!……いないの?」

「マスターなら、朝早くからどこかへ行ったよ?」

向かいの八百屋の店主が詩音に言った。

どこか……。まさか!!

詩音は再び商店街を走り抜け、舞の家に向かった。

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