喫茶の謎解き意地悪紳士2


そして、

「……ほーんっとに、バカなんだな~。友人を守るために嘘をついた?『葵はやってないから、私は葵を信じる~』だと?バカか!!だから、君はギネス記録並のバカだと言うんだよ!」

さっきまでの優しい瞳とはうって代わって、人を蔑んだ瞳で詩音をみる。

詩音の頭にもだんだん血が上る。

「さっきからバカバカ!って!!なんで、葵が殺人したって決めつけてるんですか!葵は、そんなことしてない!」

「証拠でもあるのか?」

言葉に詰まった。

証拠なんて、もちろん無い。

葵から「舞を殺した」って聞いたときも、簡単に信じられなかった。

いや、今でも信じてない。

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