喫茶の謎解き意地悪紳士2


しかし、叶亜も負けていない。

即座に言い返してくる。

「じゃあなんだ?変態じゃない奴らの考え方は、女子大生は色気もクソもなくて、おまけに胸もない、君みたいなのが普通ってことか?そんなもの女子大生とは言わないよ。おこちゃまだ!お・こ・ちゃ・ま♪」

何気に『♪』をつけてきたこの男にイライラが倍増する。

「何ですか、このオヤジ!!」

「黙れ。この単細胞。」

「あなたなんて、家の手伝いもろくにしないでテレビばっかり見てる日曜日のお父さん的存在よ!子供が可哀想だわ!」

「君、それどういう例えなんだ」

「おーい。お前ら。」

阿部の声でハッとする。

気づけば、現場の捜査官の視線は叶亜と詩音の二人に集まっていた。

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