彼女と彼岸花
「初めまして!今日からお世話になります八神璃瑠と申します。ご迷惑おかけしてしまうと思いますが、一生懸命がんばりますのでよろしくおねがいします!」
新しいバイト先についてひと通り挨拶をして仕事が始まった。
前のバイトとほぼ仕事内容が一緒だったのですんなり仕事は覚えられそう。
オシャレなカフェバーの制服は可愛い。
白シャツに黒のスーツパンツ、足首まである黒のサロンを腰に巻いている。
私は身長が小さめだから少し折って巻いている。
シンプルな制服はすごく好き
制服と自給で選んだと言っても過言ではないからね。笑
「璃瑠ちゃん仕事覚え早いねー!!ほんと助かるよ!あ、休憩はいっていいよー!」
「いいえ、とんでもないです!でも、頑張ります!はーい!休憩いただきます!」
店長も先輩方もすごくいい人が多くてよかった。
休憩室に行くと誰かがいた。
「うぉ!?びっくりしたー。あれ?さっきぶつかった子?どうしてここにいんの?」
それはさっき道でぶつかったイケメンさんだった。
「あ!さっきの!!今日からここでお世話になります、八神璃瑠です。ここの従業員さんだったんですねー」
「あー、噂の新人ってお前の事だったのかー」
「噂?あ!!!お財布!!さっきお財布落としましたよ!」
そう言って私はロッカーからイケメンさんのお財布を出して持ち主に返した。
「あー!!探してたんだよそれ!!」
「すみません…警察に届ける時間なくて、帰り寄ろうと思ってて…」
「いやー、警察だと手続きとかだるいから良かった。ありがとな!」
そう言って頭をポンポンされた。
「ならよかったです、佐野さん。笑」