恋の治療は腕の中で
「はい、こちら海老名歯科医院です。」


「心奈?私。紗和だけど。」


「紗和さん!

どうですか?医院長の容態わ!」

「うん。まだ検査の結果が出ないから分からないんだって。でもすぐにどうこうって事はないみたい。

今は医院長寝てるの。」


「そうですか。とりあえず良かったってことですね。」


「それで、悠文は今診察中?」

「ちょっと待って下さい。」

保留音が流れる。


「もしもし、紗和か。」

「悠文。今大丈夫?」

「大丈夫だ。

それでとうだった?」

私はもう一度心奈に話した事を悠文にも話した。

「そうか、紗和は大丈夫か?」

悠文は優しい。いつでも私の事を気にかけてくれる。

「うん。だいぶ落ち着いた。

それでね、私の他にも結果を聞きたい人はいるかって聞かれたから
悠文も一緒に聞いて欲しくて電話したんだ。」


「話は何時頃なんだ?」


「1時前後になるって。」


「分かった。午前中の患者さんが終わったらそっちに行く。それまで待っててもらえ。」


「うん。分かった。


ごめんね。診察で疲れてるのに。」


「バカ。お前の親がわりみたいなもんだろ。それなら俺にも親同然だ。」
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