3日限りのルームシェア
急に抱きしめられびっくりしてる知香だったが
抵抗はしなかった。
それは長い間、知香を思い続けてきた樹の思いが
知香には十分すぎるほど伝わってきたからだ。
「俺の想いって凄く濃いよ・・・・それでもいい?」
「濃いって・・・」
思わず笑ってし見そうになった。
「今までの思いが津波の様に押し寄せてきちゃうかも・・・」
今抱きしめられている間も既に津波が近付いてきそうな勢いだ。
「・・・なんかもうすぐ本当に津波が来そうな感じしますけど・・・・」
抱きしめる腕が緩み、何となく2人で笑ってしまった。
そして樹が先に立ちあがり、知香の腕を掴み立ち上がらせた。
「とりあえず、車返しに行こうか・・・」
知香が頷くと、掴んでた腕を離し、今度は手を絡めるように握った。

そして・・・
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