憎たらしいほど君が好き
夕陽と理彩と真人はプリンを食べていた。


なんでも農産物コンクールで一等賞のカボチャで作ったカボチャプリンらしい。

「あっ、霞お帰り!」


甘いものは別腹、とばかりに早くも食べ終わった理彩が手を振ってくれた。


「ただいまー。何、美味しそう」

「食う?」


頷くより早く口にスプーンが突っ込まれた。


しっかりとしたカボチャの味の中にバニラが香る、食べたことのない味が口に広がった。


というよりも。


「真人……あんた何してんの、バカ?」


今のは俗に言うと間接……いや、言わないでおこう。

「はぁ?霞が食べたがるから」

「誤解を招くようなこと止めなさいよ、ほんと」



あたかも真人の恋を応援してるように聞こえるけど、本当は違う。


こんなに頬が熱いのに、真人が少しも意識していないことが恨めしかったんだ。

理彩のことなら中一カップルみたいにドギマギするくせに。


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