憎たらしいほど君が好き
「何だよ」
「もういいよ…」
怪訝な顔の真人を眺めていると理彩が遠くから叫んだ。
「マサくーん!!クロワッサンある!!」
「おう、今行く!」
また走って行ってしまった。
どこまで自由。
「はぁ~…」
真人の後ろ姿にため息をついてみせ、夕陽に向き直る。
「はい、りんご飴」
「………何なの、嫌がらせ?」
「嘘つきね夕陽って。りんご飴大好きなくせに」
「うるさいよ」
「シナモン付きと普通の、どっちがいい?」
「普通の」
片方を渡し、夕陽の隣に座る。
かじるとカリッと小気味い良い音がして、
「──苦い。甘い」
意味不明な言葉を呟いてしまった。
「何言ってんの?バカ?」
「え、だってそうじゃん。アメはほろ苦甘くて林檎は甘い」
「言語力が無くて可哀想だね」
「口、縫って欲しいの?」
沈黙。
でも、本当に美味しい。
本場のメープルシロップは甘くてほろ苦、と留学中のカナが言ってたけど。
あの時は意味分かんなかったのに今は分かる。
「もういいよ…」
怪訝な顔の真人を眺めていると理彩が遠くから叫んだ。
「マサくーん!!クロワッサンある!!」
「おう、今行く!」
また走って行ってしまった。
どこまで自由。
「はぁ~…」
真人の後ろ姿にため息をついてみせ、夕陽に向き直る。
「はい、りんご飴」
「………何なの、嫌がらせ?」
「嘘つきね夕陽って。りんご飴大好きなくせに」
「うるさいよ」
「シナモン付きと普通の、どっちがいい?」
「普通の」
片方を渡し、夕陽の隣に座る。
かじるとカリッと小気味い良い音がして、
「──苦い。甘い」
意味不明な言葉を呟いてしまった。
「何言ってんの?バカ?」
「え、だってそうじゃん。アメはほろ苦甘くて林檎は甘い」
「言語力が無くて可哀想だね」
「口、縫って欲しいの?」
沈黙。
でも、本当に美味しい。
本場のメープルシロップは甘くてほろ苦、と留学中のカナが言ってたけど。
あの時は意味分かんなかったのに今は分かる。