憎たらしいほど君が好き
天然茶髪だからかワイシャツとネクタイのスタイルを第一ボタンを開けただけで軟派に見える真人とは真逆の夕陽。


黒髪で、ワイシャツとネクタイの上にカーディガンを着る硬派だ。


今は白に近いクリームのカーディガンに赤いネクタイを着けている。


ピンクでも何でもこいつが着るとあつらえたようにカッコ良くなるからムカつく。


「はーあ。結局どこ行くの?」

うんざりしながらも夕陽に尋ねる。


「祭り」

「はい?」


季節間違ってんのかこいつら。

「なんかハロウィーン祭りだって」


「早くない?」

「さぁ?けど有名なとこの屋台も出るらしいし、良いんじゃない」


まるっきり他人事な夕陽に疑惑の念が湧いた。


「夕陽。あんたまさかしてドタキャンしようとか考えてないよね」

「勿論そのつもりだけど」

何でドヤ顔なのこいつ。


「……なんか奢るから一緒に来て」

「承知。霞は俺がいないと駄目だね」

「…るさい」




ふてくされて横を向くも、夕陽のニヤニヤ笑いは消えなかった。
< 9 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop