ハコイリムスメ。
「…も、いいよ…わかった。俺が消える」

呟くような小さな声だったにも関わらず、葵がビクリと肩を震わせた。

俺の行動がすでに全て、葵を傷つける原因となっているのだとしたら。

「は?ちょ、何言っ」
「俺がそばにいない方が…お前は好都合だろうし。葵も、幸せかも」

全てが暗くて、重く、面倒だ。

俺のこの暗い影を嫌って、………そうか、だから両親は俺を捨てたのかも。

…違うか。捨てられたから、暗い影があるのか?





どっちでも変わりない。




いつまでもきっと、1人きり。






< 264 / 465 >

この作品をシェア

pagetop