君が嫌いで…好きでした
千菜「お風呂ありがとうございました…」
奏叶「暖まった?」
千菜「うん」
かな母「奏叶先に入っちゃいなさい
パパテレビに夢中だから」
奏叶「分かった。あ、くれぐれも千菜に変な事吹き込まないでよ」
かな母「なぁに?不味いことでもあるの?」
奏叶「いいから!」
そう言って奏叶は慌ててお風呂に行った
…なんか新鮮
学校では見れない奏叶の1面が沢山見れるから…
かな母「千菜ちゃん」
千菜「はい」
かな母「レモンティー飲める?」
千菜「はい」
奏叶のお母さんは暖かいレモンティーを私に出し私の隣に座った
千菜「ありがとうございます」
かな母「千菜ちゃんって奏叶のどこが好きなの?」
千菜「え?」
かな母「ごめんね。でも聞いてみたかったから」
奏叶のお母さんはそう言って笑った
奏叶の好きな所…
改めて考えると少し恥ずかしいな…
千菜「……馬鹿な所…?」
かな母「…あはは!千菜ちゃん正直なのね」
千菜「あ、ごめんなさい…
でも奏叶…私の噂なんて関係なしにずっと声をかけてくれたから…」
かな母「いいのよ。それより噂って?」
千菜「…私に関わると死ぬって…」
かな母「ご両親?」
千菜「…両親だけじゃない。祖父母に兄…当時付き合ってた人、そして高校に入ってからも相談に乗ってくれていた先生や飼っていたハムスターも…私の周りで沢山の人が死んでいく…
だから奏叶が告白してきた時、本当は怖かった
死んでほしくないから冷たく当たってたのに諦めず話しかけてきて…
怖かった…でも信じてみようって思ったんです」
かな母「…奏叶らしいわね。
奏叶から聞いた事があるの。冬馬が亡くなった時、千菜ちゃんが助けてくれたって」
千菜「…私は大したことしてないです。
むしろ奏叶にはいつも助けられて…」
どんな時だって奏叶が側で支えてくれたから…
かな母「…ありがとうね。なんだか奏叶、千菜ちゃんと付き合うようになってから少し変わったような気がして嬉しいの
それに千菜ちゃんもとてもいい子で良かった」
本当に…優しいお母さんだな…
千菜「…あの……」
――――――…
奏叶「あれ?千菜は?」
お風呂上がりの奏叶は千菜が見当たらないのでお母さんに尋ねた
かな母「あらもう上がったの?
千菜ちゃんなら仏壇の所よ」
奏叶「仏壇?」
それを聞いた奏叶は仏壇の部屋に行こうとしたがお母さんに呼び止められた
かな母「奏叶、いい子じゃない。大切にするのよ?」
奏叶「分かってるよ」
奏叶は千菜の居る仏壇の部屋に向かった