小さなキミと
驚いた服部が、咄嗟に伸ばした手。
反射的にその手首を掴んだ直後、視界は反転した。
尻や背中に感じた強い衝撃、痛み────と同時に、重い物体があたしの身体を押しつぶした。
……痛い。重い。
なにがどうなってんだ。
一瞬記憶が飛びかける。
だけどすぐ、ハッと我に返って重みの正体を思い出す。
「いって……」
あたしの耳元のすぐそばで唸(うな)った誰かが、ムクリと顔を起こす気配がして。
自然と、吸い寄せられるように、あたしはそちらに顔を向けて。
あとちょっとでキスできそうなくらいの、超至近距離で。
服部と、目が合ってしまった。
動きを止めた服部が、ほんの少しだけ目を見開いた、ような気がした。
あたしは、頭の中が真っ白になって何も考えられなくなった。
ただただ、じぃーっと服部の意外と大きな目を見つめた。
クリッとしていて、少し垂れ目気味で、だけど目じりはキュッと上がっていて。
その形は何だか、小猫の目を連想させた。
カァッと自分の顔が熱くなったのを感じる。
と、服部はすぐにフイッと目を逸らし、「……わり」と短く言ってあたしから離れた。
……しまった。
ヤバい、服部は女が苦手なんだったーーーー!
あたし自分の事でワケ分かんなくなってて、すっかり忘れてた!
「ご、ごめんね服部!」
勢いよく起き上がったあたしは、服部から3メートルほど離れた場所へすっ飛んだ。
反射的にその手首を掴んだ直後、視界は反転した。
尻や背中に感じた強い衝撃、痛み────と同時に、重い物体があたしの身体を押しつぶした。
……痛い。重い。
なにがどうなってんだ。
一瞬記憶が飛びかける。
だけどすぐ、ハッと我に返って重みの正体を思い出す。
「いって……」
あたしの耳元のすぐそばで唸(うな)った誰かが、ムクリと顔を起こす気配がして。
自然と、吸い寄せられるように、あたしはそちらに顔を向けて。
あとちょっとでキスできそうなくらいの、超至近距離で。
服部と、目が合ってしまった。
動きを止めた服部が、ほんの少しだけ目を見開いた、ような気がした。
あたしは、頭の中が真っ白になって何も考えられなくなった。
ただただ、じぃーっと服部の意外と大きな目を見つめた。
クリッとしていて、少し垂れ目気味で、だけど目じりはキュッと上がっていて。
その形は何だか、小猫の目を連想させた。
カァッと自分の顔が熱くなったのを感じる。
と、服部はすぐにフイッと目を逸らし、「……わり」と短く言ってあたしから離れた。
……しまった。
ヤバい、服部は女が苦手なんだったーーーー!
あたし自分の事でワケ分かんなくなってて、すっかり忘れてた!
「ご、ごめんね服部!」
勢いよく起き上がったあたしは、服部から3メートルほど離れた場所へすっ飛んだ。