【完】卒業。~私に優しさの処方箋をくれた人~



志麻は、彼女さんと居たんだ。


「麻央。写真撮ろう」

志麻は彼女さんを呼び写真を撮っていた。


麻央、と呼ばれた彼女さんは少し泣きそうになりながらも写真を撮る。


ここは、誰もが辛い別れの場なんだ。

当たり前なのに、分かってたはずなのに。


何だか今更実感してしまった自分が情けなかった。
    


”おめでとう”


あぁ、本当は志麻に言いたかったな。


こんな事思うって事は私。



やっぱり志麻を好きだったんだ。





何、分かりきった結末を眺めてまで
今更気づいたんだろう。



どうして自分で自分を痛めるんだろ。

本当に、馬鹿みたい。



帰ろう。
 

< 32 / 46 >

この作品をシェア

pagetop