【完】卒業。~私に優しさの処方箋をくれた人~
「少し、話そうか」
私は、もう学校から抜けていたのに。
またあの時と同じ道に志麻は居る。
私は軽く頷いた。
住宅街の中にある小さな公園のブランコに、私達は座った。
「いいん?皆んとこ抜けてきて」
まだ、居たほうがいいんじゃないん?と言っても彼は一点を見つめたまま首を横に振る。
「別にいい。少しだから。またすぐ戻るし」
あぁ、そっか。なら私は足を止めさせちゃいけない。
はやく戻してあげないと。