心も体も、寒いなら抱いてやる
声が思うように出ない。

また立ち上がろうしてよろけるみのりの体を男が受けとめた。

「みのり、落ち着け。俺だ。俊だよ」

合羽のフードをおろして、俊はみのりの顔を覗き込む。

「俊……くん? なんでここにいるの?」

「みのりを迎えにきたに決まってるだろ」

「なんで?」

「なんで?って―――」

心配した分、みのりののんきな問いかけに俊はムカッとした。

「みのりこそ、なんでこんなとこで気ぃ失ってんだよ。このままここで寝たら死んじゃうじゃないか。わかってんのかよ。何も考えないで一人で飛び出していい加減にしろよ!」と、声を荒げた。
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