心も体も、寒いなら抱いてやる
「ごめんなさい。太一が事故に会って、あたし、太一のところに行かなくちゃならなくて。じゃないと、お母さんもいなくなって、お父さんもいなくなって、太一もいなくなっちゃって、私一人になっちゃって。そしたら私一人ぽっちなっちゃって……だから……」

親に叱られ泣きじゃくりながら許しを請う子供のように、カタカタと震えながらみのりは支離滅裂な説明をする。

「ごめん。みのり、落ち着いて」

みのりの体を俊は抱きしめる。なんだかとても小さくて頼りなくて、俊は意味もなく寂しくなった。
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