心も体も、寒いなら抱いてやる
「俊、本当に有難う。俊がいなかったらみのりは今頃死んでたかもしれない」

「大げさな」と言いながら、本当にあのままだったらみのりは死んでいたかもしれないと考えて俊はぞくっとする。

「俊に何かあったら今度こそ守るから言ってくれ」

「それを言うなら昔、太一に守ってもらったお返しってことでいいかな。今更だけど、本と、あの時は有難う」

「俊……」

「お前、まさか泣いてる?」

「泣いてる。感激して。愛してるよ、俊」

俊は眉間に深いしわを刻んだ。

「気持ちわりいからもう切るわ」

無情にも電話の向こうですすり泣く太一を置き去りにして、俊は電話をオフにした。
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