心も体も、寒いなら抱いてやる
スープとサラダと生ハム&メロンとビーフシチューとハンバーグステーキ。

深夜12時に食べるには少々ヘビーだが、19歳の男子のオーダーなので仕方がない。

しかし未成年なのにシャンパンのハーフボトルまで頼んでいるのはいかがなものか。

「なんかすごいね」

「一応、今日でルカのマネージャーは最後だからな。本当は俺が慰労してほしいくらいだけど、100万歩譲って慰労してやる」

100万歩ってどんだけよ、と目を細めるみのりのグラスにシャンパンを注いで渡してから、俊は自分のグラスにも迷うことなくシャンパンを注いだ。

細く華奢なグラスのなかで、白く透明な泡が上品に舞う。

「乾杯」と俊がグラスを持ち上げる。

「乾杯」と、みのりは俊のグラスに軽くグラスをあてる。

淡い果実の香りと甘み、そして炭酸の心地よい舌触り。

冷えたシャンパンはとてもおいしくて、思わず一気に飲み干したみのりの体を、ほんわかした気分とだるさがめぐる。
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