心も体も、寒いなら抱いてやる
俊は近くの救急病院に運ばれ、検査の結果、肋骨にひびが入り、顔も打撲で腫れあがっていた。

俊に暴行した3人の生徒たちはすぐに判明し、俊の父親は怒って警察に被害届を出そうとしたが、2度とこのようなことが起こらないよう約束するので、今回は内々で対応したいと校長に説得されてしぶしぶ思いとどまった。

しかし3週間ほど学校を休んで俊が学校に戻ると、状況が収まるどころか逆恨みで新たないじめが始まった。

少年たちの暴行事件が知れ渡ったために、誰もがとばっちりを恐れて俊をかばうものはなく、唯一、そばで俊を守ろうとした太一までもいじめの対象になってしまった。

教師さえも見て見ぬふりで深く関わろうとしない。

俊も太一も騒ぎ立てて問題を大きくするのが嫌だったので、家族にはそんな悲惨な状況を隠していた。

しかし、いじめは日に日にエスカレートしていった。
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