心も体も、寒いなら抱いてやる
これじゃそのうち俊は殺されちゃう―――考えた末、太一はある提案をすることを決めた。

「なあ、これからちょっと俊の家に寄っていい?」

授業が終わり、下駄箱で俊と合流した太一はあたりを見回し、急ぎ足で俊と一緒に校門を出た。

あいつらに狙われるようになってから、2人はいつも周囲に気を配ることを忘れなかった。

姿を見つけられたら最後、からまれるからだ

「いいけど。どうしたの?」

「ちょっと話したいことがあって」

「ふうん」

俊は怪訝な表情を浮かべたが、その場ではそれ以上は何も聞いてこなかった。

< 33 / 209 >

この作品をシェア

pagetop