心も体も、寒いなら抱いてやる
結局俊は、太一の転校案を受け入れてはくれなかった。
そこで太一は、週末の朝に俊の父を近所の公園に呼び出すことにした。
土曜日の朝8時の公園にはまだ人の姿が見えず、出番のないブランコや小さな滑り台が暇そうに日向ぼっこの準備をしていた。
俊の父と太一はペンキがはげかかった青色のベンチに腰掛け、俊はこれまでの状況を説明した。
「正直、俊がいると俺まで殴られ続けるから迷惑なんです。俊さえいなくなれば自分にも平和が戻ってくるし。お願いですからもう来週から俊を登校させないでください。で、どっかに転校させてください。あ、どっかにと言っても、もっと規律正しく変な奴がいない、なんていうかもっとレベルの高い私立の中学校をちゃんと探してください。俊は頭いいし――」
そこまで言うと太一は不覚にも声がつまった。
でも何とかこらえて「もう、うんざりなんです。本当にいなくなってほしいんです。そう俊にも伝えてください」とお願いした。
そして「朝からすみません。話は以上です」、とベンチを立った。
そこで太一は、週末の朝に俊の父を近所の公園に呼び出すことにした。
土曜日の朝8時の公園にはまだ人の姿が見えず、出番のないブランコや小さな滑り台が暇そうに日向ぼっこの準備をしていた。
俊の父と太一はペンキがはげかかった青色のベンチに腰掛け、俊はこれまでの状況を説明した。
「正直、俊がいると俺まで殴られ続けるから迷惑なんです。俊さえいなくなれば自分にも平和が戻ってくるし。お願いですからもう来週から俊を登校させないでください。で、どっかに転校させてください。あ、どっかにと言っても、もっと規律正しく変な奴がいない、なんていうかもっとレベルの高い私立の中学校をちゃんと探してください。俊は頭いいし――」
そこまで言うと太一は不覚にも声がつまった。
でも何とかこらえて「もう、うんざりなんです。本当にいなくなってほしいんです。そう俊にも伝えてください」とお願いした。
そして「朝からすみません。話は以上です」、とベンチを立った。