心も体も、寒いなら抱いてやる
「やっぱりね。俊があんなだからビィも不安定なのよ、きっと」
そういいながら動物病院を出ると俊に電話をかけて、すぐに「はい」、とスマホをみのりに渡した。
直接自分で話せばいいのに、まだ花蓮の怒りは収まらないらしい。
「もしもし」
撮影の合間だったのか、仕事中の割には呼び出し音3回ですぐに俊が出た。
「あ、みのりです。ビィちゃんは特に心配はないみたい。もし明日も具合が悪そうだったら……」
「え、」
思わずスマホを見つめるみのりに花蓮が尋ねる。
「どうしたの?」
「話の途中だけど切られた。最後まで説明してないから薬の件は花蓮から伝えておいて」
「まったく、あいつったら。ごめんね、みのり。あんな弟に関わらせちゃって」
「別にいいよ。あ、そういえばビィちゃんて本名はビートルなんだね」
そういいながら動物病院を出ると俊に電話をかけて、すぐに「はい」、とスマホをみのりに渡した。
直接自分で話せばいいのに、まだ花蓮の怒りは収まらないらしい。
「もしもし」
撮影の合間だったのか、仕事中の割には呼び出し音3回ですぐに俊が出た。
「あ、みのりです。ビィちゃんは特に心配はないみたい。もし明日も具合が悪そうだったら……」
「え、」
思わずスマホを見つめるみのりに花蓮が尋ねる。
「どうしたの?」
「話の途中だけど切られた。最後まで説明してないから薬の件は花蓮から伝えておいて」
「まったく、あいつったら。ごめんね、みのり。あんな弟に関わらせちゃって」
「別にいいよ。あ、そういえばビィちゃんて本名はビートルなんだね」