心も体も、寒いなら抱いてやる
「安全確認。最初にいっておくけど、すっごいペーパーだから。ゆっくり走るからね。それと申し訳ないけど、私の運転、注意しててね。標識間違えるかもしれないし、人ひいちゃうかもしれないから。じゃ、出発」

不安と緊張でなぜかプチ逆切れ状態になったみのりは、後ろにのけぞっている俊に一気にまくしたて、意を決して車を発進させた。

大きく手を振って見送る花蓮に応える余裕はもちろんない。

車は一応、すーーーーっと静かに滑り出した。

別に運転がうまいわけではない。

車が静かなだけだ。

いつもなら車に乗るとすぐに寝てしまう俊だが、「なんで俺が運転をきにかけなきゃなんねーだよ。ふざけんなよ」とぶつくさ言いながらも、「人をひくかもしれない」とまで言われると、さすがに怖くて目をつむっていられなかった。

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