琥珀の記憶 雨の痛み
――そんな、自分の考えを。
「富岡行ってる割に……頭わりーな、お前」
「……はあぁ!? なんでよっ!?」
バイト終わりに、私は何故かユウくんに話していた。
今日話をしたいと思っていたナツは運悪くお休みだった。
それならば、と、まだナツとの話もついてないクセに淡く期待した尚吾くんも、今日はシフトに入っていなかったのだ。
シフトくらい聞いておくんだったな……。
ここに来れば会えると、当たり前のように思ってたんだ。
彩乃ちゃんのことは昨日みんなに紹介するだけして放って帰ってしまったから、顔を合わせた時にそのことを謝ると彼女は全然気にしていない風だった。
むしろ、あの後も沢山おしゃべりして楽しかったらしい。
夜になっても大雨で、バイトが終わるとメグとアツシは肩を並べてさっさと2人でどこかへ向かってしまい、彩乃ちゃんも今日はすぐに帰って行った。
あんまり早く家に帰るわけにもいかない私は何となく従業員出入り口の前から動かずにいた。
大雨なのに――、大雨だからか。
またどうせアイツが、傘も差さずに出てくるんだろうと思って。
習慣、みたいなものなのかも知れない。
どうせちょっと時間を潰してから帰らないといけないのだ。
だったらユウくんが仕事後の一服を終えるくらいまでは、雨に濡れないようにしてあげようかな、とか。
……なんて言って。
ホントは多分、昨日起こったことを誰かに話したかったんだ。
ユウくんには私の気持ちも、尚吾くんとナツとの微妙な関係性もバレてるから。
この人相手なら、ちょっとくらい浮かれた自慢話みたいになってもいいかな……なんて、思ってたんだ、きっと。
「富岡行ってる割に……頭わりーな、お前」
「……はあぁ!? なんでよっ!?」
バイト終わりに、私は何故かユウくんに話していた。
今日話をしたいと思っていたナツは運悪くお休みだった。
それならば、と、まだナツとの話もついてないクセに淡く期待した尚吾くんも、今日はシフトに入っていなかったのだ。
シフトくらい聞いておくんだったな……。
ここに来れば会えると、当たり前のように思ってたんだ。
彩乃ちゃんのことは昨日みんなに紹介するだけして放って帰ってしまったから、顔を合わせた時にそのことを謝ると彼女は全然気にしていない風だった。
むしろ、あの後も沢山おしゃべりして楽しかったらしい。
夜になっても大雨で、バイトが終わるとメグとアツシは肩を並べてさっさと2人でどこかへ向かってしまい、彩乃ちゃんも今日はすぐに帰って行った。
あんまり早く家に帰るわけにもいかない私は何となく従業員出入り口の前から動かずにいた。
大雨なのに――、大雨だからか。
またどうせアイツが、傘も差さずに出てくるんだろうと思って。
習慣、みたいなものなのかも知れない。
どうせちょっと時間を潰してから帰らないといけないのだ。
だったらユウくんが仕事後の一服を終えるくらいまでは、雨に濡れないようにしてあげようかな、とか。
……なんて言って。
ホントは多分、昨日起こったことを誰かに話したかったんだ。
ユウくんには私の気持ちも、尚吾くんとナツとの微妙な関係性もバレてるから。
この人相手なら、ちょっとくらい浮かれた自慢話みたいになってもいいかな……なんて、思ってたんだ、きっと。