優しさに包まれて
食器を洗い、食器棚にしまう。

もう、家を出なきゃならない時間。

『優希。そろそろ行こうか。』

『はい。』

ドアを半分開けた公人が、突然振り向いた。

ドアの閉まる音と同時に、公人の唇が私の唇に触れた。

そして、ぎゅっと私を抱きしめて

『優希。愛してる…。』

そう言って、もう一度、優しいキス。

幸せな時間を過ごした私たちは、手を繋ぎながら会社に向かった。

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