私の決心
何とも言えない緊張が、私の頭から足まで貫いたような気がした。

私はその瞬間、膝掛をばっさりと下へ落とした。

無意識のうちに。

何も言わない私にびっくりしたような顔を向けていた部長は、ゆっくりと微笑むと

「ありがとう。きれいだよ。」

と震える声で囁いた。

無言のままどれくらいの時間が過ぎたんだろうか。

私の意識は完全にどこかに飛んでいた。

少し伏し目がちにそのまま硬直しているかのように、動かなかった。

「…真砂子?大丈夫?」

絵の方に区切りがついたんだろう。

部長の声に自分の中に魂が戻ってきたような気がした。

「あっ、すいません。私…。」

私は部長に目を合わせた。
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