私の決心
目の前にある膝掛けを、風呂上がりのバスタオルのように胸から下に巻く。

そこで大きな深呼吸をすると、一度ドアの方を向いた。

「部長、準備できました。」

「了解。入るぞ。」

恐る恐る入ってくる部長。

きっと部長もドアの前で、緊張して待っていたんだろうな。

私の姿を目にとめると、口を開いた。

「真ん中の椅子に掛けてくれ。」

私も恐る恐る、以前あまりの座りごごちの良さに眠ってしまった椅子に腰を掛ける。

「膝掛けを取って、足にかけてくれないか?」

「えっ?」

私は裸を全部さらすのだと思っていた。

部長の言う通りにすれば、完全に下半身は膝掛けに隠れる事になる。

戸惑って、動きが止まってしまった私に向かって、部長はもう一度声をかける。
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