好きを百万回。
「けどなんや聞いたで。自分、銀行でお嫁さんにしたいNo.1らしいやん」
「それって庶民的ってことやないんですか?所帯臭いとか?」
上目遣いで結弦さんを睨むと、結弦さんがクックッと喉の奥を鳴らす。
「そうかも」
「こら、結弦!」
「いいんです。上司にも言われました。『アナタはフォアグラやなくてお米やね』って。誰でも口に出来るってことですよね」
「ええやないか、みんなから好かれるってことやろ、こまりちゃん」
「オレはもうちょっとメリハリのある身体がええなあ。出るとこはポーンと引っ込むとこは引っ込んで」
「・・・・・すいません、平板で」
「こまりちゃん、ほらすき焼きでけたで。たんと食べ」
折田さんがわたしのお皿にお肉を取り分けてくれる。霜降りの高級なお肉は見ただけで美味しそうだ。