好きを百万回。
朔也さんが一瞬表情を歪め、わたしの頭に顔を埋めた。
「待っててくれないと困る。こまりが待っててくれへんと頑張れない」
全身に絡められていた強い力がふっと解け、大きな手に涙の乾かない頬が包まれる。
「みっ見たら嫌。すっごい不細工な顔やからーーーー」
目元にそっと啄むようなキス。
「2年間、行きっぱなしって訳とちがうから。休暇には帰ってくるし、毎日だって電話もメールもするし。待てないってこまりが言っても逃がさへんよ」
新たな涙が溢れてくる。
わたしは朔也さんを待ってていいんだ。
離れてしまう間も彼女のままでいていいんだ。
重なる唇が温かくて、抱きしめられる腕の中は安心できて、幸せだった。
朔也さんのアメリカ行きはまだ本決まりではなく、試験には受かったけれどまだ重役面接があって、それをクリアしてから初めておめでとうということらしい。