好きを百万回。


「いえ、明日はきっと大丈夫やと思います」

一旦カーテンの外にみんなに出てもらい、急いで着替えをする。脱いだ制服をさっきまで私服がかかっていたハンガーに掛けて、カーテンを開けてそれを亜弥に渡した。

「鍵、すぐまた持って来るし」

「うん、何度もごめん」

亜弥がドアから出ていくのと入れ違いに朔也さんがコートとビジネスバッグを持って入って来た。

「さ、わたしも帰るわ。木下さん、嫌がらせの件はまた相談にのるわ。野波くん、倒れたばっかりのカノジョに無理させたらアカンのよ」

「大きなお世話です」

森崎さんが手をヒラヒラと振って出て行くのを頭を下げて見送る。

亜弥から鍵を受け取って、言葉を発さない朔也さんの後ろをついて黙って職員通用口から外に出た。
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