好きを百万回。
朔也さんがすぐにタクシーをつかまえて、押し込まれた。タクシーの中でも終始無言でお互いに窓の外に視線をやり気詰まりな空気が流れる。
タクシーを降りて朔也さんが部屋の鍵を開けて、玄関にビジネスバッグを乱暴に投げ捨て、扉が 閉まりきらないうちに振り返り、後ろに立つわたしを抱きしめた。
「・・・・・朔也さん?」
「勘弁してくれよ・・・・・!」
朔也さんの辛そうな声が耳をうつ。
「オレの知らないところで黙って嫌がらせ我慢するとかありえへんやろ!!なんで言わへんかった!?倒れるくらい追い詰められてるなんて知らんかった!」
「ごめんなさい・・・・・でも、忙しい朔也さんの邪魔したくなかったから・・・・・」
「忙しくてもオレはこまりのことを邪魔やなんて思わへん!見くびるな!」