好きを百万回。


挨拶をして感謝をこめて腰を折った。

顔を上げれば拍手の嵐。
色んな人に話しかけられ、いくつも花束が手渡される。

「新しい環境でまた頑張りなさいね。ひとつ残念なのはキミのお見合いをまとめることができなかったことかな」

最後に支店長からお言葉を貰い、銀行を後にした。

野波さんはいなかったし、わたしも敢えて探さなかった。送別会にも来ないかもしれない・・・・・。

これでいい。
もうこれで全て終わりに出来る。


送別会までの時間潰しに入ったカフェで
バッグの中のスマホが震えた。

『お疲れ様でした』

『こまり~、お疲れ様~♪近いうちに一度ご飯食べよ』

山岸くんと亜弥からメッセージだ。2人には言葉には言い表せないくらいお世話になった。

いつかお礼をしないとねーーーーー。

< 243 / 266 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop