好きを百万回。
送別会は、時間を追うにつれだんだん普通の飲み会の様相になり、貸切の広い座敷のあちこちでグループができていた。
わたしの周りも同期や先輩女子行員の輪ができている。
「で、佐藤ちゃん、マジで結婚はないの?」
「残念ながら相手もいません」
「何でー?佐藤さん引く手あまたやないですかー」
かなり出来上がりかけている後輩の女の子に水を渡して飲ませる。
「そんなことあらへんわよ」
「そんなことあるんですぅ~。銀行内だけやなくて取引先でも大人気なんやから~」
彼女はいつも飲み会でぐでんぐでんに酔っ払い、最後にタクシーに乗せるのはわたしの役目だったんだけど次からはどうするんだろう・・・・・要らぬ心配をしてしまう。
「野波さんが来はった~!」
向こうの方で女の子たちの歓声があがる。