好きを百万回。


あっという間に女の子みんなが野波さんの周りに群がった。

本店の頃と変わらず大人気だ。

「凄いなあ、オレ完璧にかすんでしまいました」

隣に志田くんがどっかりと腰を降ろした。

「しょうがない、モテてる年季が違うよ。志田くんもあと5~6年したら落ち着きが出てもっと素敵になるんとちがう?」

「あれ、百万年やないんですか?」

「これに関しては」

「そら光栄っす。ってかオレ不特定多数の女の子にモテなくてもいいですよ。好きな女の子だけでいいです」

「チャラそうなのに意外と真面目?」

「チャラそうって!ひっでー、佐藤さんオレのことそんな風に思ってたんや」

「ごめんごめん」
ビールをあおる志田くんに謝る。

「あと30分足らずでここ終わりなんすけど、二次会どうします?」
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