ナミダの先はキミと。
小さな変化
変わり始めたのはある日のことだった。





彼がまわりの女の子たちに気づかれない
くらいに私の方を向き、にっこりと微笑んできた。



突然のことで、すぐに目を逸らしてしまったが、あれは確かに私に向けられたモノだ。



あんな顔で見られたら余計に意識してしまう。



顔が赤いのが自分でもわかる。



でもこの笑顔はみんなが知ってる笑顔だ。



私だけじゃない。



そう思うと嬉しいはずなのに胸が苦しくなる。





思わせぶりなことしないでよ…。

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