絆の軌跡



「魔法というのは魔力とエレメントを必要とします。

魔力というのはみんなが持っているものです。しかしその量には個人差があります。

そしてエレメントととは空間中に存在するまぁ、簡単に言えば魔法の素ですね。

多くの魔力を使えば使うほどエレメントが少量でも強力な魔法を作り上げることができます。

但し、魔力は消耗するものですのでむやみに使用すると大事な場面で魔法が使えない…ということにも成りうるので気を付けましょう。」



ここまでで何か質問は?、と訊かれて首を横に振る。



お父さんが言っていた「空気中の元素を集めるような感覚」というのは分かりやすい例えだった。



「魔力の使いすぎを防ぐには自分の魔力の最大量を知る必要があります。

これについては次の時間にやりましょう。

そしてエレメントについてですが、エレメントは自然物から放出されるものです。

例えば海。海からは水のエレメントが放出される。
つまり少ない魔力で強力な水系魔法が作れる、という具合です。」


「へぇ…」



羊皮紙にメモを取りながら、思わず感嘆してしまう。


そんなに奥深いものだったのか。



「これは魔法を使う上での基礎ですよ。

では次に魔法の相性についてですが…

あぁ、時間ですね。休憩にしましょう」



気付くとゴーンゴーンと鐘がなっていた。


集中しすぎて時間が早く感じた。



「普通、必須科目は1時間ですが貴女は2時間続きでやります。

2年生からの選択科目は2時間続きです」


「はいっ」


「次の時間もこの教室です。10分休憩は予鈴が無いので気を付けなさい」



そう言うと先生は教室から出て行った。


広い教室で一人。

なんだか心細い。


エドワードから貰ったキャンディーを口に入れて、教科書をペラペラと捲る。

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