イジワルな先輩との甘い事情
様子だけでも見に行きたいと思うけど……。
でも、今日は月曜日だ。
私が行っていい曜日じゃない。
その前に、もう私が行っていい曜日なんてないし……と考えて、重く重く下に沈んで行く気持ちを、先輩への心配が止める。
私が行ったって迷惑なだけだっていうのは分かってる。
だけど……だけどだけどっ。
やっぱり放っておくなんてできなくて、鞄の中からスマホを取り出し電源を入れる。
起動してブルッて震えたスマホ。真っ暗だった液晶画面が明るくなり、それと同時に不在着信の表示が目に入った。
着信履歴を開くと、そこには北澤先輩の名前が並んでいて……その件数の多さに、頭が真っ白になる。
鞄を掴んで更衣室を飛び出す。
エレベーターを待っていられなくて、階段で一階まで駆け下り、そのまま会社から出て先輩のマンションを目指す。
昨日から調子悪かったんだ……!
だから、先輩、こんなに電話してきてたのに、私……っ。
どうしよう、と、とにかく急がなきゃって気持ちが交互に繰り返される。
途中、ドラッグストアを通りかかって……何か買って行った方がいいのか、それともすぐに先輩の様子を見に行った方がいいのか、悩んだ後、スポーツドリンクとおでこに貼る冷却シート、それと総合薬だけ買ってまた走り出す。