イジワルな先輩との甘い事情


『すごい地味じゃんー。本当にあの子が北澤くんのお気に入りなの?』

そんな声が聞こえてきて振り向くと、派手な格好をした三人の先輩が私を見てクスクスと笑っていて。
上から下まで値踏みするみたいに眺めた後、『身体もつまんなそうだし』と鼻で笑われた。

ショックはショックだったけど、私自身、面白味のない身体してるって事は分かってたし、何より言ってきた先輩のスタイルがすごかったから反論する気にもならなかった。

ピタッとしたTシャツに浮かび上がる胸は大きいし、ミニスカートから覗く足だってスラッとしていて綺麗だしで……同性から見ても憧れちゃうようなスタイルを前に私が言える事なんてなくて。
ただ黙って会釈すると『本当、つまんなそうな子』って吐き捨てるように言われた。

実際、北澤先輩がなんで私なんかに構うのかは私も不思議だったし、私自身自分を面白いとも思えないから、少し申し訳ない気持ちになりながらその場を去ろうとした時、後ろから先輩の声が聞こえて。

振り返ると、北澤先輩が先輩たちに『後輩を怖がらせる子よりもよっぽど可愛いと思うけど』と言ったところだった。

『どれだけ自信があるのか知らないけど、とりあえず、あさましい子は俺には魅力的には見えないかな』

北澤先輩の言葉に、先輩たちは顔を赤くして黙っていて……それを今思い出した。




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