イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
「痛い‼痛い‼刹那さん、何で噛むんですか!実は吸血鬼ですか!」

「そんなわけないだろ。うちの珍獣にマーキング。でも……まだ足りないな」

刹那さんが口角を上げる。

その顔を見てゾクゾクっと悪寒がした。

今度は私の胸元に顔を近づけチューッと長く口づける。

「ちょっと……何を……」

……チクッと痛みがしたかと思うと、刹那さんは顔を上げ悪魔のように微笑んだ。

「俺の安眠を邪魔したんだ。それ相応の報復は受けてもらう」

「報復って……」

……今ので終わりじゃないの?

刹那さんはゆっくり考える時間も与えてはくれない。

私の頭をつかみ、その美しい顔を近づけると、私の唇に口づけた。

「うっ……‼」

口をくっつければすぐに終わると思っていたキスは、まだ終わらない。
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