イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
「なかなかが余計ですよ。ところで……」

刹那さんが機嫌が良さそうなので、私は湯のみを刹那さんの前に置いて話を切り出す。

「図りましたね?」

「何を?」

ほうじ茶を飲みながら刹那さんがちらりと私に目をやる。

「今朝、刹那さんに言われてショールをわざわざ買って首に巻いて外出したんです。でも見事に友人にも久世さんにもバレちゃって。刹那さんのせいですよ。まだ絆創膏の方が良かった」

「ほお?秋人にもバレたのか?……と言うことは、あいつに触れさせたって事か?」

あれれ?こっちが文句を言ってるのに話の流れがおかしくない?

刹那さんの声の響きがなんか怖いんですけど……。

でも、ここで怯んではいけない。刹那さんの思う壺だ。

「もっと上手い方法があればバレずに済んだんですよ。刹那さんのせいですからね!」

「それは桜子の警戒心が足りないからだ。仮にも妻なのに触らせたんだ。後でお仕置きだな」

刹那さんの目が妖しく光る。
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