イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
「……なんで私がお仕置きされるんですか!納得いきません!だいたい、お姉ちゃん、まだ見つからないんですか?」

自分が劣勢になってきたので、私は思い切って切り札を出した。

さあ、どう出る?私が右京さんにこの質問をした事は彼から聞いて知ってるはずだ。

私の問い掛けに反応して刹那さんは静かに湯のみを置くと、私をじっと見据えてきた。

有能な経営者らしい何もかも見通すような眼光。

「昨日まではニューヨークのホテルにいたらしい。だが、こちらが接触しようとしたところ、ホテルをチェックアウトしてどこかへ消えた。金髪の若い男性も一緒だったらしい」

「……なんで帰って来てすぐに教えてくれないんですか?私達にとって一番大事な事じゃないですか!」

私が刹那さんを責めると、彼は私の反応を確かめるように私の目を見てゆっくりと告げた。

「せっかくの情報なのに驚かないんだな。秋人にでも聞いたのか?」

私の目を射抜くようなその視線。刹那さんの鋭い指摘にハッとする。
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