イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
数日分着る服を残すと、今度は本の整理を本格的に始めた。

本もスーツケース一個分持ってきたからかなりの量がある。

本の整理の途中から、現実逃避をするように私は本を読み漁った。

どのくらい時間が経ったのだろう?

突然、スマホのバイブの音がして、画面に刹那と表示された。

いつも以上に長いバイブの音。

「刹那さんから電話?」

じっとスマホの画面を眺めるが、今は電話に出る気分じゃなかった。いや、怖くて出れなかった。

何を話すというのだろう。

チェックリストの写メはどうなったとか?

それとも、薫子が見つかったから連れて帰るとか?

「……聞きたくない」

私はお姉ちゃんと刹那さんの都合のいい玩具じゃない。

今はそっとしておいて欲しい。

私にだって感情はある。二人に自分の人生を振り回されるのはもうご免だ。
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