イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
キスで終わらない?それって……マズイよ。マズイ‼

「刹那さん……ここ病院ですよ?」

「理性の箍が外れたら、場所なんて関係ない。さあ、どうする?」

刹那さんの目が妖しく光る。

この目は……私の反応を見て面白がってるけど……私が言わないと本当にやる気だ。

……点滴されてるし、退路はない。

私は遂に観念して口を開いた。

「……久世さんが……お姉ちゃんはラスベガスにいるって言ったんです。だから、刹那さんの出張先はラスベガスだし、お姉ちゃんを連れて帰ってくるんだと思って……」

「やっぱり秋人か。それで、秋人に聞いて早合点して婚姻届を破り捨て、うちを出ようとしたのか?」

「……はい。仰る通りです」

私は仕方なく認める。

「薫子はここにはいない。俺と桜子の契約は続いている。それに、俺が帰国する日を早めなければ、一日入院だけじゃすまなかったぞ」
< 214 / 288 >

この作品をシェア

pagetop