イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
「……チェックリストの写メの事はすみません。そりゃあ、火事の心配しますよね」

「そうだな。それに馬鹿な珍獣がちゃんと生きてるか心配だった。俺の寿命が確実に縮んだぞ。この責任、どう取る?」

「……どうって?家事を頑張りますから……」

「そんなんじゃあ足りない」

「じゃあ……どうすれば?」

「何も考えるな。俺を信じろ」

「それはどういう……‼」

意味がわからなくて聞き直そうとしたのに、刹那さんは左手でメガネを外すと、右手で私の頬に触れながら顔を近づけそっと口付ける。

柔らかいその唇に身体がカァーッと熱くなる。

でも、そのキスはほんの一瞬で終わった。

ちょっと物足りないと内心思っていると、刹那さんは私の額に彼の額を合わせた。

「ここ数日生きた心地がしなかった。責任は取ってもらう」

真摯な目でそう言うと、刹那さんは今度は噛みつくような激しいキスをしてきた。
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